1月の中旬から3月の末にかけて、島の北東部サマナでは、ザトウクジラの回遊に合わせホエールウォッチングが最盛期を迎える。ツアーは60~75ドル。少なくとも2時間は船に揺られるため、船酔い対策は万全に。要予約。
北大西洋で見られるザトウクジラは、冬の間にアンティル諸島の暖かい海域を訪れ、交尾や出産・子育てをする。中でもここサマナやプエルトリコのリンコンはザトウクジラに逢える町としてよく知られている。繁殖を終えたクジラたちは、春になるとアイスランドやグリーンランド、カナダといった冷たい海域へ向け、豊富な餌を求めて2,000km以上を移動する。
ちなみに北太平洋で見られるザトウクジラは、冬の間にフィリピンやハワイ、メキシコなどの暖かい海域を訪れており、日本列島では奄美・沖縄・大東・先島諸島や小笠原諸島の海域で確認される。そして春になるとカムチャッカ半島やアリューシャン列島、アラスカといった冷たい海域へ移動している。
サマナへのアクセス
サントドミンゴからバスで2時間。エンリキージョ公園(Parque Enriquillo)近くバラオナ通り(Calle Barahona)沿いのASOTRAPUSAというバス乗り場から乗車。運賃は250ペソ程度。カリベツールにサマナ行きの便はない。